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米国株の取引時間 サマータイムとは

「あれ?PM10:30になったのに取引がはじまらないな」
「今日ってアメリカ祝日だっけ??」

11月になるとこんな感じで米国株への投資を始めたばかりの人は戸惑うかもしれません。

というのもアメリカの株式市場では時期によって取引時間が切り替わるんです。

その名も「サマータイム」

なんか楽しそうな響きですが、サマータイムに馴染みのない日本人からすると面倒ですよね。

そこで、サマータイムについてまとめてみました。

サマータイムとは

サマータイムとは直訳すると夏時間であり、日照時間が長い夏の期間、1時間時計を進める制度のことです。

日本では 『サマータイム(夏時間)』 と言っていますが、アメリカでは通常『デイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time(DST)』 と呼ばれています。

太陽光(Daylight)を有効活用(Saving)する時間制度(Time)という意味ですね。

米国では、3月第2日曜日から11月第1日曜日までサマータイム(夏時間)が実施されます。

そのため、この時期の前後で米国株の取引時間が違ってきます。

米国株の取引時間をまとめると以下の通りです。

マネックス証券HP参照
https://info.monex.co.jp/us-stock/guide/time.html

〈通常〉
日本時間:23時30分~翌6時

〈サマータイム〉3月第2日曜日から11月第1日曜日まで
日本時間:22時30分~翌5時

サマータイムのメリット・デメリット

メリット

・運動する時間が増える
・余暇時間が増え消費が拡大
・夕方の交通事故・強盗が減る可能性

夏時間の間は、遅い時間まで明るいので、生活が活発になるとされてます。

また、これは夜の暗い時間が短くなることにもなるので交通事故や強盗についても減少すると言われています。

ただ皮肉なことに、先ほども書いたようにサマータイムは英語で

『デイライト・セービング(Daylight Saving Time(DST)』

太陽光(Daylight)を有効活用(Saving)する時間制度(Time)

と言われているにもかかわらず節電効果はない、もしくは極めて小さいとされてます。

(参考)独立行政法人経済産業研究所
https://www.rieti.go.jp/jp/special/ebpm_report/016.html

デメリット

・体内時計が乱れることによる睡眠不足
・4億ドル以上の経済損失
・心臓発作や脳卒中のリスク
・医療従事者の医療過誤が増加

人間には体内時計があります。

概念としてサマータイムのように1時間ずらそうと口で言うのは簡単ですが、制度として時間が切り変わったからと言って、体内時計もうまく連動する訳ではありません。

そのため、生活リズムが乱れることによる健康的・経済的な損失は大きいです。

睡眠不足が原因で医療ミスが増えたら元も子もないですよね。

また、経済番組を放送しているようなメディアや、航空会社のように国境を跨いでスケジュール調整をする必要のある業種の場合、時間の切り替えが大きな負担になります。

今後どうなる??

先ほど取り上げたようにデメリットが大きいので実はアメリカ国内ではサマータイム廃止の動きが広がってます。

すでにアリゾナ州とハワイ州はすでにサマータイムを廃止してますし、

そのほかにも過去4年間で19の州で「可決」か「廃止」を検討するという段階に入ってます。

そのため、今後はサマータイムがなくなっていくかもしれませんね。